YAMATO CREW

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小林誠カレンダー製作日誌 第二回 「波動エンジンのこと」

2011.09.30

ヤマト復活篇のエンジン、機関室はすでに1994年にデザインを完成しています。デザインした時のイメージには、自分が1ファンとしてヤマトの内部図解を見たときの驚きが大きく反映されています。
…ドリルミサイルに波動砲口から突入され、ドリルが中心に向かって侵入してゆく。機関室に向かってゆく途中、たぶんここまで侵入したという感じなのでしょうか。第1砲塔が内部からの爆発でくずれおちるような。そのあと、真田さんとアナライザーの処理によって反転してゆきますが、戻ってゆく経路はあくまで波動砲のライフリングの中。菊の紋的シャッターのうしろはずっとライフリングが続いているのかとイメージしていました。
でも、構造図によれば砲口直後に突入ボルトがある。あ、そうなのかあと。
デザイン打合せ時、西崎さんから「機関部最前部に突入ボルトが新炉心として存在するようにして欲しい」と言われ、それほど違和感もなく、そのイメージをデザインとして表現しました。
「6連炉心」は炉心とは呼ぶものの、エネルギーコンデンサーもような物なのかなと思っています。
でないとオリジナルの波動エンジンもあるのですから、炉心は7つということになるような気がするので。
新波動エンジンブロックから左右に分離、後部旧エンジンユニットからのエネルギーを合流させて増幅するスーパーチャージャーを経て、旧エンジンブロック、フライホイール。
その後方には、イスカンダルの図面通りなのであろうワープエンジンコア、そしてスラストコーン(噴射口の中にあるやつ)へと続きます。最後退位置、とあるのは、たぶん噴射口は外のノズルを絞るのではなく、このコーンが前後することにより推力を調節するタイプなのであろうという発想です。
左右に分かれた2基のスーパーチャージャーの間には、電算室へのエレベーターシャフトがあります。
真帆は勇気がありますね。

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