「アクエリアス・アルゴリズム連載開始──196年後のクリスマスイブに向けて」

　2019年の11月、ついに「ヤマトマガジンVol.5」に『アクエリアス・アルゴリズム　──宇宙戦艦ヤマト 第０部』第一話が掲載され、連載がスタートいたしました。SNSやブログにて、多くの方々から大変ありがたい応援コメントをいただいております。挿絵の梅野隆児さん、メカデザインの西川伸司さんはじめスタッフ一同、大変励みになっています。この場を借りてお礼申し上げます。

　『アクエリアス・アルゴリズム』はオリジナルシリーズの完結編と復活篇を繋ぐ物語。古代、雪だけに留まらず、これまで「ヤマト世界」に登場した多くの人物が、今後もますます活躍することになります。
　連載第一話では、『復活篇』から古代家の一人娘・美雪と天才少女・折原真帆に登場してもらっています。彼女たちの知られざる一面、いかがでしたか？
　新登場の謎の艦「氷華」、アナライザーの後継機「パピライザー」がこれから美雪と真帆と共に物語にどう絡んでいくのか？　ぜひご注目ください。
そしてもうお一人。
　『復活篇』でヤマト機関長を務めた徳川太助と同期のあの方、『宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち』から北野哲も登場です。キリリと引き締まった顔立ちもそのままに、卓越した操艦技術を披露しています。

　その北野哲を演じられた名優、井上真樹夫さんが先日旅立たれたことはすでに皆さまもご存知かと思います。
　花形満、十三代目石川五ェ門、スレッガー・ロウ、そしてキャプテンハーロック。数々のキャラクターに命を吹き込んでくださった井上真樹夫さんのご訃報に接し、スタッフ一同大変残念に思っております。謹んでお悔やみ申し上げます。
　井上真樹夫さんが演じられた北野哲は、これからも『アクエリアス・アルゴリズム』で活躍いたします。井上さんのあの精悍なお声を思い浮かべながらお読みいただければと思います。井上さんの声に負けない文章が書けるよう精進いたします。

　過去と未来をむすぶアルゴリズム──解法──をアクエリアスの氷球で古代たちは見いだすことができるのか。第二話「アライアンス──同盟」は、2020年2月の「ヤマトマガジンVol.6」に掲載です。一層楽しんでいただけるよう、ただいま準備を進めています。梅野さんの美麗な挿絵、西川さんの充実のメカコラムともどもお楽しみに。来年もどうぞよろしくお願いいたします。

『アクエリアス・アルゴリズム』は今から196年後、2215年の物語──。
雪の誕生日であるクリスマスイブに、スタッフ一同より、みなさまに感謝を込めて。
 

執筆・高島雄哉／扉絵・梅野隆児